関西地質調査業協会では労働安全衛生事業の一環として、隔年毎に「労働安全衛生講習会」と「救急・救命講習会」を実施しており、今年は「労働安全衛生講習会」を開催致しました。
近畿地方整備局企画部の中村香澄技術調査課長様から「現場での事故の実態と対策について」と題してご講演を頂きました。整備局管内の直轄工事における事故の発生状況をご説明頂き、平成29年度に掲げられている7項目の事故防止重点対策をお示し頂きました。この内上位3項目に、地下埋設管破損事故、架空線事故、高所転落事故が掲げられていて、ボーリン グ作業現場でも発生の可能性が高い事故内容で占められていることを改めて知り、事故防止の認識を高めました。
関西電力株式会社大阪南電力部我孫子電力所の遠藤悦史係長様のご挨拶に引き続き、野江電力所の山脇竜太作業長様による「上空 架線・地中埋設設備の電気設備事故防止につ いて」ご講演を頂きました。ここでは、日頃行う現場着手前の現地調査に役立つ架空線や電柱、人孔蓋、埋設管の敷設状況や種類等基本的な設備情報をご説明頂き、事前に行う工 事届けや協議の方法を詳しく指導頂きました。また、我孫子電力所の末安宣行作業長様からは、これまでに発生した電気設備事故について、発生原因を含め詳しくご説明を頂きました。ひとたび事故が発生すると単なる物損事故や人身事故に留まらず会社の同僚や家族までが悲しむ悲惨な事故に繋がり、社会的に負う責任も重大であることを ご説明頂きました。本日参加した受講者全員が講演内容を真剣に聞き入り、質疑も飛び交うなど有意義な講習会でした。